ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
「おいっ」




突然ガッと掴まれた肩。



そして落ちて来た低い声。大好きででも1番聞きたくない声。




「お前昨日から電話も出ないし、朝も避けるしそれにあいつ何?」




「・・・・何でもないよ。ちょっと
気分悪いからあたし、保健室いってくる」




あたしに話しかける彼をじっと見つめる彼女。


早く別れろって思ってるんでしょ。



もう彼は自分のものだって。違うもん。まだ栄はあたしのもの。




「一緒に行く。話したいこともあるし」




「いい。大丈夫だからほっといてよ」




話したいことがあるなんて言わないで。聞きたいことなんて何もないよ。



あたしは彼の静止を無視して走り出した。
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