ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
「俺、文化祭のときに新庄さんに話しかけられて・・・その一目惚れっていうか・・・栄がいるの知ってるけど一応その考えてもらえないかな?」




「・・・うん」




放課後、教室で小寺くんに告白された。即答できなかった。



だって栄とはもうバイバイしなくちゃいけない。




小寺くんは聞いてくれてありがとうとそそくさと教室を後にした。



あたしも帰ろう。鞄を持って教室を出る。遠回りして数学準備室の前を通る。



もう春には遼ちゃんはいないんだ。




ねえ、あたし遼ちゃんを選んだほうが幸せだったのかな。



そんな卑怯なことを考えながら下駄箱に向かった。
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