ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
いつもの電車に乗れるかな。



乗らなきゃ。乗りたい。


自分でも思ってないくらいに
足が駅へと進む。





今のあたし、陸上選手目指せそう。




ギリギリでホームに着いた。セーフ。



少しだけ髪を整え直して息を整えて
電車に乗り込む。





「おはよ」




「はよ」






頑張って走った甲斐があった。




涼しげな目もと。高い身長。
たくましい腕。そして通る低い声。




あたしの好きな人。




毎日この電車で彼と会うのが
あたしの日課。
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