ミントチョコの魔法 〜afterプラス〜
「あゆちゃんごめんね。無理言って」




江坂さん可愛いな。



彼氏とデートって感じの格好。


今から栄とデートだもんね。




「あっごめん。あたしちょっとさっき携帯鳴ってたからかけてくる。2人で待ってて」




そう言って江坂さんは駅の奥のほうに
行ってしまった。




残されたあたしと栄。



気まずいなあ。栄も何も言わないし。
そうだ。こんなときにはミントチョコだ。




昨日から恋の魔法をかけてくれた
ミントチョコ。


念のために持ってきて良かった。



これを食べれば少しは落ち着くかな。




コソッとコートのポケットから取り出してそれを口にした。




「お前、また腹ペコさん?」




「ち、違うよ」




クスクス笑った栄に見つかった。



でも笑ってもらえたからやっぱり魔法のミントチョコ。
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