大好き
・・・・・・・・・・・・・・・・・

もう学校着いちゃったよ・・・・

「未紅・・・・・」

「大丈夫だって!ほら、頑張ってこ~い」

ドンッ!

そんな押さないでよぉ!



あ・・・・・幸祐部活中じゃん。

「未紅ぅ、こういう場合はどうすればいいの・・・・」

「このまま行っちゃえ!」

未紅はそう言ってあたしをサッカー部の方へと引っ張っていった。

「ちょ、ちょっと。未紅!」

「・・・・・・・・・♪」

「未紅ってば!  って、あ!」

サッカー部の練習場まで来ちゃったし!サッカー部の人集まってきたし~!!

これ、もうやらないといけない空気だね・・・

「幸祐!」

「な、何?」

(はいこれ、あげる!)

そう言って渡そうとしたが全部言い切れなかった。

「はいこれ、あげ」

「ホント?ありがとう!」

あたしが言い終わる前に幸祐がそう言った。

「イヤじゃないの?」

「イヤなわけねぇだろ!

 だって俺さぁ、飛鳥のこと嫌いじゃないし!」

「っえ?」

「ウソ。大好きだよ、飛鳥 ホントありがとう!」

「っえ?   っきゃ!」

気づいたら、あたしは幸祐の腕の中にいた。

あたしも幸祐を抱きしめた。
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