お兄ちゃん…キス、して?
「…それじゃあ、いただきます!」
お母さんが作ってくれた色とりどりの料理に箸をつけて、せっせと口に運ぶ。
んー!
相変わらず、
お母さんのご飯は美味しいっ。
私にも料理教えてほしいなぁ…。
なんて思いながら、よく噛みもせず食べていると。
ピーンポーン…
と、玄関のインターホンが
静かな家の中に響いた。
「やっば…もう来ちゃったよっ」
口に含んだままのご飯を、水で一気に流すと。ご馳走さまと手を合わせ玄関に向かう。
「おはよ、迎えに来ましたよー」
「うん。おはよっ」
この子は、私の親友で。
同じクラスの皆川夏希ちゃん。
すっごい美人さんで、モテるんだなぁこれが。