お兄ちゃん…キス、して?

実の兄が好きだなんて...
普通気持ち悪がられてもしかたないのに。


「話してくれて、ありがとう。
つらかったよね...これからは何でも話してよ」


夏希は瞳に涙を浮かべながら、抱きしめてくれた。

その言葉と優しさにどれだけ救われたか...
感謝してもしきれないほど、本当に嬉しかったんだ。


「でも、大丈夫だよ。いつもの事だし、
これくらいでへこんでらんないよ!」


だから...
心配かけたくない。

夏希に甘えて、負担をかけたくない。


「...わかった。
でも、ほんとにだめな時はちゃんと話すこと!...いい?」


「もちろん、頼りにしてますよ~夏希さま。」


悲しい顔をさせたくない、

夏希には笑っててほしいから...






―――お兄ちゃん、はやく私を壊してよ。






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