お兄ちゃん…キス、して?

こんな気持ち苦しいだけなのに…


なんで、

諦めきれないんだろう。



「……柚、あんた…」

「えっなに?」


夏希は眉を寄せてもの言いたげな視線を向けた後、はぁーと息を吐き「早くしないと予鈴なるよ」と、背を向け歩き出した。


…結局、何が言いたかったんだろ?


「ちょっと待ってよ!」


不思議に思いながらも、遅刻はしたくないので後に続いて私も教室に向かう。


今日の一限目は、数学だったっけ。
あの先生の授業分かりにくいんだよね〜…。


なんて、呑気な事を考えていた私は気づくことさえ出来なかった。



私の後ろ姿をじっと睨みつける


"彼"の冷たい視線に――……。







< 16 / 16 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

年下男子にご注意を。
アメ子/著

総文字数/73,604

恋愛(ラブコメ)235ページ

表紙を見る
優等生なキミの危険な誘惑
アメ子/著

総文字数/11,921

恋愛(キケン・ダーク)38ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop