お兄ちゃん…キス、して?
足をバタつかせながら、枕を抱きしめていると…。
バンッと、
部屋のドアが荒々しく開いた。
ドアの前には…
上半身裸で、不機嫌そうに腕を組みながらこっちを睨み付けてくる愛しい人。
その姿を見て、思わず顔がニヤけそうになるのを我慢しながら話しかける。
「ちょっとー、ノックもなしに勝手に女の子の部屋を開けないでよね。
……お兄ちゃん!」
「…そんなの知るか。
お前、今日は用事あるんじゃなかったのかよ?」
「あー、それが
いきなり中止になっ…て、きゃー!!
何で上が裸なのよっ!お兄ちゃんのヘンタイッ!」
思いっきりお兄ちゃんに向かって枕を投げつけたけど、すっと軽くかわされてしまった。