恋心ー君の傍でー
第一章 始まりの予感
「里…結里!授業終わったよ!」


視界がぼやけてる。
頭もボーっとして


「私…寝てたんだ…」

「そうだよ、みんな笑ってるから何度も起こそうとしたのに…。」

「…ごめん。」

「結里ってさ、最近ボーっとしてる事多いよね。」

「そう…かな…ごめん。」

「…また嫌がらせとかされてない?話聞くよ?」

「…別に大丈夫だよ」

「…そう?何かあったらいつでも言ってね?」



自分で気付いてなかった。
去年みたいに嫌がらせされてたりするわけじゃないのに
やる気が起こらない…



「ねぇ幸奈、次何だったっけ。」

「国語!木内先生うるさいから起きときなよ?」

「ん…はァー…」


思わず溜め息が出る。
もどかしさが我慢出来なくて、ただ何もしないでいたい。
その合間にさえチラッと見てしまう
…いいなぁ、と思ってしまう貴方。
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