恋心ー君の傍でー
まだ好きかなんて分からない。
ただ、貴方の言葉ひとつひとつに心が揺らいで
話に乗れば楽しくて
夢を見ているみたいに

以前、あんまりな振られ方をした私の傷心を癒やしてくれるかのように。
好きって、こんな気持ちなのかな。
好きになったとしても、こんな私じゃ、笑われちゃうだけだろうけど。



結局こんな事を考えていた私が先生に見つかり、しょっぴがれたのは言うまでもない。




「明日は歓迎遠足かー…面倒だよね~」

「でも幸奈ちゃんは運動得意でしょ?歩いてもあんまり疲れないからいいじゃん」

「よくそう言われるけどねー、私だって化け物じゃないんだもん。疲れるのはみんなおんなじだよ。」

「…確かに(笑)」

「…結里、雅史君の事どう思う?」

「え、雅史君って…岩下雅史君?」

最近気になってばかりで、彼の事についてとなると上の空だった自分に気付く。

思い返してみれば、バレバレな態度だったかもしれない。
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