狂気と安らぎの狭間で
狂気と安らぎの狭間で
「ふざけんなっ!!」


空気が震えるんじゃないかと思うぐらいの怒号と、ガシャーンっていう大きな音が部屋に響き渡った。


大きな音は、彼氏があたしを食器棚に突き飛ばした音。


あぁ、また新しく食器を買わないと。


そんな事を思っていると、あたしに馬乗りになった彼氏が拳で頬を殴ってきた。


痛みなんて、とうにない。
 

それよりもこの後にあるだろう出来事に高揚して、なんとも言えないドキドキが胸を締め付ける。


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