狐さんに取り憑かれました2【短編】
走るの疲れた。私は、トボトボと歩き始めた。
え?疲れるのが早いって?
煩いです。インキャラなめんじゃないですよ!!!!
『……ん?』
ふと視線を動かすと、電柱の近くで蹲る少年が目に入った。
金色の髪の毛が、雨によって肌にへばりついている。
『……子供??』
言ってしまえば好奇心。ただの気まぐれ。
『少年。どうしてそこで、蹲っているのですか?』
私は、蹲る少年に声をかけた。