狐さんに取り憑かれました2【短編】





「なんだこれは」




『少年です』




「みればわかる」




『では問題ありません』




「問題はそこじゃねーよ」




シーーンッと空気が冷めていく音がした。




『新しい我が家の住人です』




「……そいつが妖怪だって分かってるんだろ?」




頭に手を置きながら、狐さんは参ったように言った。





< 18 / 28 >

この作品をシェア

pagetop