狐さんに取り憑かれました2【短編】





『役的には、狐さんがお母さんで、私はバクチ好きな駄目夫です』




「嫌だなそんな家の母親になるなんて」




遠い目をする狐さんを、見つめながらふと思い浮かんだことを口にする。




『バイト探さなきゃですね。家族が増えることですし』




「接客業は、笑顔が大事なんだぞ?」




『ご心配には及びません。裏方しますんで』




そんな会話を繰り広げているうちに、家へと到着した。





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