血を受け継ぐ者~選宝の使い手~
それを聞いて白髪の男は彼に飛びかかってきた。
丸腰!?
やばいじゃない!!
あの人が死んじゃう!
そう思ってパニクった瞬間…
光が溢れて彼は白髪の男の鎌を剣で止めていた。
どちらかというと細身の優美な剣。
西洋風の形の剣は銀色に美しく輝いている。
刃には紋様のようなもの形どられている。
綺麗…。
『なかなかやるねぇ…』
彼の美しい剣に気を取られていると白髪の男の声が聞こえた。
『うーん。なんだかなぁ…。今日は帰ろ!』
そして白髪の男はすっと下がって彼から間を取った。
『逃げるのか?』
彼の言葉ににんまりと笑って白髪の男は消えた。