おはようございます××さん



ちらりとマンションの外をみると、

大きな黒いリムジンが。



出社するだけでリムジンって、どうなのよ。



「そうだ!!

女子高生も乗っていきなよ!!」



「え、リムジンに、ですか??」


うんうん!!と首を縦に大きく振っているお兄さん。



「遠慮しなくても大丈夫。

あれ、僕の家では一番小さいやつだから。」



「リムジンに小さいとか大きいとかあるなんて、

初めて知りました。」



「まあ、いいから。

さあさ!!早く早く!!」



お兄さんに促されて、

私たちはリムジンの元へ。



乗る直前にも躊躇していると、


「いいからいいから!!」


と言われて、車内に引き込まれてしまった。



初めて乗るリムジンは高そうな皮のふわふわのシートで良い心地。



隣に座るお兄さんから香る香水の、

爽やかな匂いが鼻をくすぐる。



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