おはようございます××さん
え??それって…
しょげるお兄さんとは反対に、私の心臓は忙しなく働き始めた。
私の中ではドキドキと早鐘が鳴る一方、
それは大人の余裕からなのか、
それとも、意識して言っていないからなのか、
お兄さんは顔色一つ変えないでうんと頷く。
「よし。決めた。
一緒にサボっちゃおうよ‼」
は?
「いやいやいやいや‼
私はまだ許される範囲内だとしても、
お兄さんに限ってはどー考えても問題です‼」
お兄さんは、「え、何で?」と言った表情でキョトンとしている。
「だって、お兄さんは社会人じゃないですか‼」
そんなサボり如きで、お兄さんの職が失われるようなそんなことになったら...
私、責任取れないし...‼
あたふたと混乱する私の心中とは裏腹に、
お兄さんは
「大丈夫大丈夫‼」
と言ってヘラッと笑った。
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