好きと言えるその日まで
 き、たーーー!!!!



 私にもついに出番が来た来た!!
 

 憧れてたんだよー!


 大好きな先輩のいる野球部のマネージャーになって、『はい、先輩どうぞっ』なーんて言って、タオル渡したりとか!


 めっちゃ憧れてたんだよ!!


 という訳で、私の入りたいのは野球部マネージャーに決定! なんだけど……


 

 ―――神様は私にどこまでも冷たかった……



 「ちょっと先生!?」

 「おぉ、ど、どうした葛西」

 「どういうことなんですか!!」

 「はぁ?」

 「野球部!! 無いっておかしいでしょ!?」

 「野球部ぅ?」

 「私、野球部でマネージャーやりたかったのに」

 「いや、そりゃ俺知らんし」

 「もぉおおっ、先生の馬鹿っっ」

 「お、おいーーーっ!」



 私は暴言をまき散らすだけまき散らして走り去った。
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