好きと言えるその日まで
それに……先輩が、私を呼んだ!!
名前を呼んでくれた。
それが嬉しくて、後から後からじわじわと嬉しさが広がる。
にまにましながら先輩の後をちょこちょこついて自分の教室に着くと、当然ながらもう17時の教室には誰もいなかった。
「用意、早くしろよ」
「はい?」
「帰る方向一緒だろ?」
「あ、はぁ」
「早くしろ!」
「はいぃいっ」
先輩の、力の入った声に思わず縮み上がりながら返事をして、慌てて鞄を取りに行った。
握りつぶした紙を広げて畳むと、それも鞄に掘り込んで10秒で準備を済ませる。
「で、出来ました!」
「ん」
先輩はそれだけ言うと、私を待つでもなくさっさと教室を出た。
えー、えーー!? 何がどうなってんの!?
名前を呼んでくれた。
それが嬉しくて、後から後からじわじわと嬉しさが広がる。
にまにましながら先輩の後をちょこちょこついて自分の教室に着くと、当然ながらもう17時の教室には誰もいなかった。
「用意、早くしろよ」
「はい?」
「帰る方向一緒だろ?」
「あ、はぁ」
「早くしろ!」
「はいぃいっ」
先輩の、力の入った声に思わず縮み上がりながら返事をして、慌てて鞄を取りに行った。
握りつぶした紙を広げて畳むと、それも鞄に掘り込んで10秒で準備を済ませる。
「で、出来ました!」
「ん」
先輩はそれだけ言うと、私を待つでもなくさっさと教室を出た。
えー、えーー!? 何がどうなってんの!?