好きと言えるその日まで
 いつの間にお昼ご飯食べたんだろう? って思うくらい早く食べ終わってるのか、昼休みはすぐに校庭で友達と遊んでた。


 そんなに目立つタイプの人じゃないけど、私にはいつもキラキラ輝いて見えてた。


 坊主頭でも。


 ちょっとニキビがあっても。


 堪らなくカッコよく思ってた。


 友達に、えーあの先輩?

 
 なんて言われたって、ちっとも気にならなかった。


 人間、顔じゃないんだってば。


 心なんだって。


 なんて大人ぶった返しを心の中でしながら、私はいつも窓から先輩を見てたの。
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