BrandNewDay
始まります
僕が高2になって一ヶ月が過ぎた。空は、快晴。青々とした空がすごく心地よかった。
すぅ、と息を吸い込むと何かとてもいい気分になる。それなのに、どこか僕は心のどこか奥底で何か嫌気がさしていた。今日朝起きた一瞬グラリと視界が揺れたから、地震か熱かとでも思ったけどそうでもないらしい。
奥底で眠っていたからか僕は気が付かなかった。
学校に行く生徒たちは、ほとんど僕と同じ制服で…でも知らない人のほうが多かった。何たって、僕の行く学校はかなりの人数なのだから。生徒たちだけで、ざっと1000人近く…いや、それ以上…はいるだろう。それに教師を加えるとかなりの人数だ。
行き交う人々を見ながら、今日もまた平和なんだろう、そう思うと心が弾む。家が近い僕は、毎日歩いて登校なのだ。でも、おかしい。学校が見えてくるというのに、どうしてあいつは後ろから来ない…?
あいつはいつも、僕がそこの角を曲がる前くらいには自転車で黒くて長い髪を靡(なび)かせて、ひょうひょうとした顔で後ろから来てふわり微笑んで「おはよう」と声をかけて、一緒に学校まで行くのに…。
「寝坊とか、もう先に行ってるとかそーゆーのかな…?」
僕は呟いて、学校へ入った。学校に入って、靴箱まで歩く。靴箱を開けるとバサバサっと何やら大量の手紙が落ちる。
「…またかぁ…、僕宛てもあるけど…」
『日比野(ひびの)くんへ』…僕宛ても何通かあるんだけど…これは『如月(きさらぎ)くんへ』宛てが多かった。
やっぱり、あいつ…受け取らないし靴箱に入れられるのすごく嫌がってるからなぁ。だから、多分一番仲の良い僕に渡してって事になってる毎日の恒例行事だよ…。
すぅ、と息を吸い込むと何かとてもいい気分になる。それなのに、どこか僕は心のどこか奥底で何か嫌気がさしていた。今日朝起きた一瞬グラリと視界が揺れたから、地震か熱かとでも思ったけどそうでもないらしい。
奥底で眠っていたからか僕は気が付かなかった。
学校に行く生徒たちは、ほとんど僕と同じ制服で…でも知らない人のほうが多かった。何たって、僕の行く学校はかなりの人数なのだから。生徒たちだけで、ざっと1000人近く…いや、それ以上…はいるだろう。それに教師を加えるとかなりの人数だ。
行き交う人々を見ながら、今日もまた平和なんだろう、そう思うと心が弾む。家が近い僕は、毎日歩いて登校なのだ。でも、おかしい。学校が見えてくるというのに、どうしてあいつは後ろから来ない…?
あいつはいつも、僕がそこの角を曲がる前くらいには自転車で黒くて長い髪を靡(なび)かせて、ひょうひょうとした顔で後ろから来てふわり微笑んで「おはよう」と声をかけて、一緒に学校まで行くのに…。
「寝坊とか、もう先に行ってるとかそーゆーのかな…?」
僕は呟いて、学校へ入った。学校に入って、靴箱まで歩く。靴箱を開けるとバサバサっと何やら大量の手紙が落ちる。
「…またかぁ…、僕宛てもあるけど…」
『日比野(ひびの)くんへ』…僕宛ても何通かあるんだけど…これは『如月(きさらぎ)くんへ』宛てが多かった。
やっぱり、あいつ…受け取らないし靴箱に入れられるのすごく嫌がってるからなぁ。だから、多分一番仲の良い僕に渡してって事になってる毎日の恒例行事だよ…。