約束の空【完】

あたしは走った。


走って走って、校門を出ようとした時


「綾野!!」


佐々原先生の声だった。


「せ…んせ…」


会いたかった先生。


「はぁっ、はぁっ…。お前36歳のオッサン走らすなよ」


先生は息を切らしていた。


「ご、めんな…さい」


謝った。
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