約束の空【完】

「時間あるか?」


「…うん」


「じゃぁ、待ってて」


先生はそう言うと車を取りに行った。


車の中では、お互い無言だった。


車は先生の家の駐車場に止まり降りた。


部屋の中に入り突っ立っていると


「適当に座ってて。今、紅茶淹れるから」


先生はキッチンへと消えた。


あたしはソファーに座ることにした。


またキョロキョロした。


「……?」


あのツーショット写真が、なかった。
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