約束の空【完】
「実花はまだ若い。オレみたいなオッサンと将来結婚したとしても幸せになれないと言われた」
「そ…んな」
年なんか関係ないのに…。
「そしてオレは別れを選んだ。実花の親がとても悲しそうだったから。でも別れなければ良かった…」
先生は今にも泣きそうだった。
「突然電話がなったんだ。実花の親からだった。…実花が亡くなった…と」
「…っ!?」
どうして…?
「自殺したんだよ…」
先生は泣いていた。
「オレは実花を守ることができなかった。そして実花の家族を不幸にした」
「そ…んなこと…」
「だからもう恋愛はしないって決めたよ。実花にも悪いと思ったしな。でも…」
先生は話すのをとめた。