約束の空【完】

「あ…」


あたしの言葉に


「どうしたの?」 「どうしたんだ?」


二人の声が揃った。


うーん、海くんにはちょっと言いづらいから七海ちゃんに聞いてもらおう。


「あのね、七海ちゃんに聞いてもらいたいことがあるんだけど…。」


「なになに?さっそく恋の悩みかなー?」


あたしの顔を覗き込んでくる七海ちゃん。


「恋だって!?オレは恋人とか許さないぞ!!ってかオレにも話せよ!」


海くんはパパみたいなんだよね…。


「これは七海ちゃんに聞いてもらいたいのっ。」


そういうと海くんは落ち込んだ。


ごめんね、海くん。
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