約束の空【完】
「で、先生?」
「はい…?」
「琴海可愛かったですか?」
『……ぶふぉっ!!』
たまたま食べていた海くん浩太さん、そしてあたしは一斉に吹き出した。
「おい、七海。変なこと聞くな」
「そ、そうだよ!七海ちゃん…」
「あら?変なことじゃないわよ。あんたねぇ、どんなに好きでも体の相性が合わなかったら結婚なんて無理よ?ね?先生」
「は、はぁ…」
完全に困っていた。
「だとしてもだ。そんな聞き方あるか!!」
「えー?じゃぁなんて聞くのよ」
「何も聞くな!!」
いつもの喧嘩が始まった。
「浩太さん、ごめんね…?」
小さく謝ると
「いや、大丈夫だよ。あ、琴海」
「ん?」
浩太さんは、あたしの耳元で
「最高に可愛かったよ」
囁いた。