約束の空【完】

「浩太、さんっ」


あたしはいつの間にか泣いていた。


「琴海、オレと結婚してくれないか…?」


今度は直接言われ更に涙が溢れた。


「はい、喜んで…!!」


思わず浩太さんに抱き着くと


「こら、琴海。ヤルなら、そっちの部屋行けよ」


「ヤ、ヤルって…!!」


突然の海くんの言葉に頭が付いていかなかった。


「そうねぇ、琴海の声聞いてみたいし先生、どうぞ?」


この兄姉は、ちょっとおかしい気がする…。


「じゃぁ行こうか、琴海」


うん、この先生もおかしいな。


「やりませんっ!!」


あたしは顔を真っ赤にしながら怒るとみんな笑った。


あたしは、みんなが大好きだ。


ずっとずっとみんな幸せでいられますように…。


―END―
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