約束の空【完】
「知輝せんせー。身長何センチっすかー?」
「オレよりも低いんじゃねー?」
「ハハッ、オレの身長あげたいくらいだよー。」
次々に男子たちがバカにする。
「うっさーい!!背は小さくても、お前らより頭がいいんだー!!」
そう反抗する先生は子供っぽくて先生に見えなかった。
「なぁ、綾野。背が小さいのは、そんなにダメなのかー?」
先生が、あたしに振った。
「えっ!?いやー、あのー、そのー。ダメでは、ないと思いますが…。」
「だよなっ!?だよなっ!?ほら、お前ら!!綾野もダメじゃないって言ってるぞっ!!やっぱり女の子は素直だなぁ。」
“ウンウン”って先生は嬉しそうに頷いてた。
先生っ!恥ずかしいから、あたしに振らないでっ!!