約束の空【完】
「知輝せんせー。女の子は素直だなぁ…って女の子コイツ一人しかいないじゃないですかー。一人の女子に聞いただけじゃ…なぁ?」
一人の男子が周りの男子を見ながら言った。
周りの男子も“ウンウン”と頷いていた。
そう…この教室に女の子はあたし一人しかいない。
今までは男子校だったこの高校。
だけど今年から共学になって田舎暮らしのあたしは、なるべく近いところが良くて迷わずここにしたのだった。
受験の時、女の子も何人か見かけたので安心してたんだけどなんと全員特進クラスだった…。
なので普通クラスには本当にあたし一人しかいなかったのだ。