約束の空【完】

「琴海。あんたは、もう16歳なんだから恋したっていいのよ?悪いことじゃないの。ドキドキしたりズキズキしたりするのはその人のことが好きだからなのよ?」


七海ちゃんはあたしの目を見て優しく言ってくれた。


「あのね…七海ちゃんが言った通りドキドキしたりズキズキしたりする人は佐々原先生だよ。
でもね先生は16歳のあたしは娘みたいだって。恋愛対象じゃないんだって…」


言い終えたと同時に七海ちゃんが抱きしめてくれた。


「琴海…。泣きたい時は溜めないで泣きなさい?あんたさっきから我慢してんでしょ」


そう言って頭をポンポンしてくれた。
< 49 / 138 >

この作品をシェア

pagetop