約束の空【完】

「ごめんなさい…」


泣きながら謝るあたしに


「いや、いいよ。さて、どうするかな。まさかオレの部屋に連れてくわけにもいかないしな…」


「…行く」


「…ん?」


「あたし先生の部屋に行く。行きたい」


「綾野、お前自分が言ってること分かってるのか?」


「分かってる。でも先生の部屋に行きたい」


「はぁ…綾野。軽々しく男の部屋に行きたいとか言うもんじゃないんだぞ?」


「軽々しくなんか言ってないもん」


「じゃぁ、どういうつもりで言ったんだ?」


「えと…それは…」


なんて言ったらいいの!?


「綾野。世の中にはな色んな男がいるんだぞ?オレだって男だ。何があるか分からないだろ?」


「先生なら、いいもん…」


「…ん?」


「先生なら何されてもいいもん」


「お前なぁ…」
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