約束の空【完】
「ほら、これ飲んだら帰るんだぞ」
紅茶を入れてきてくれた先生。
「んー?どした?」
あたしの様子がおかしかったことに気付いたのか、あたしの目線を目で追った先生。
そして彼女との写真を見て
「あぁ…これか」
そう言って“パタン”と倒してしまった。
「先生の忘れられない人ってその人…?」
「さぁな」
「嘘、言わないでください!」
「忘れられない人だって言ったらどうする?」
「……っ」
やっぱり、そうなんだ…。