すべての想いをキミに



当時の私は、パソコン操作というものが苦手で、手書きからストーリーを考えていった。



登場人物、ストーリーを簡単に書いていくうちに、頭の中ではどんどん物語が進んでいくのだが、なにせ手書きだったので、思うようにページ数は進まない。



主婦業もあるため、小説だけに時間を費やすわけにもいかない。



だいたいの筋書きができたので、携帯小説サイトに登録し、早速投稿してみた。



誰か1人でも、目にしてくれたらと、ドキドキしながら。



結果、1日で千人以上の閲覧数があり、我が目を疑うほどだった。



1日で投稿できるページ数は、2~3ページが限度で、更新できない日には催促のメッセージが届くほどだった。



頭の中では、物語が進んでいく。けれど、更新する時間がない。読者は、どんどん増えていく。



私は思い切って、旦那にパソコンをねだってみた。



あっさり承諾を得ることができ、主婦業を急いで終わらせ、パソコンとにらめっこする時間が多くなっていった。



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