私の初恋はセンセイでした。
「梓ちゃん、ごめんなさいね。」
今日は当たってこないため、申し訳なさそうに頭を下げて部屋に戻っていった。
…よかった。
ほっとしてため息がでる。
カバンをテーブル横に置いて、割れた食器を袋にいれる。
…学校、めんどくさいし。
数学全くわかんないのに、予習する時間もないや。
古谷センセイにでも聞こっと。
「…ねむ。」
片付けを終えた頃には、既に“次の日”を迎えていた。
眠いのに、眠れない。
あくびはでる。なのに…
ー…
結局、今日は一睡もできなかった。