私の初恋はセンセイでした。
「ふぁあ…」
あくびをしながら、歩く。
我ながら、大きな口だ。
「…あず?眠いの?」
ひまりが私らしくない、というような目で、ぽかんと私を見ている。
「あ、うん。」
そういうと、へぇ、と言って黙ってしまった。
そう、私は基本7時間、睡眠時間をとっている。
眠いなんて、いままでなかったの。
「…もしかして、なんかあった?」
苦笑いを浮かべて、私を覗きみた。
内心、ドキッとした。
「…何もないよ。」
優しい笑みを浮かべて、ひまりに心配をかけないようにする。
ひまりには、元気に笑っててほしいから。
我ながら、名演技。