私の初恋はセンセイでした。


「なーんだ、センセイって笑えるんですね。」



てっきり、本当の笑みはないんだと思ってた。



だって、なんだか私ににているから。



「お前は可愛らしい顔のわりに、口悪いな。つめてーし。」



「…元からです。何か?」



ギロリと睨むとおー怖い、とかいって笑っていた。



…絶対面白がってる。



「いいから、教えてください!」



なんだか無性に腹が立って、私はプリントを机に叩いて置いた。



「はいはい。」



センセイはそういうと、私のプリントを覗きこんで、教えてくれた。



ー…


『キーンコーンカーンコーン…』



あ、一時間目始まっちゃう。



HRをさいてでも教えてもらったプリントは、一時間目をつげるチャイムとともに終わった。



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