キミに続く道...
橙色の日が 校庭いっぱいに射す 放課後――
テニス部では アップとして学校の周り(外周)を3周するんだ
そのとき 学年の子と仲良くはしっていたときだ…――
急に透里が真剣な顔をして「ねー…明乃…」と…
『ん?』
「もしも、田口に彼女がいたらどうする…?」
――ドクン…
やっぱりいたんだ――
優しいもんね
カッコいいもんね
彼女くらい いるに決まっている――
明乃は 少しでも辛くならないように 笑顔で『噂で聞いた…』なんて嘘をついた
「なんだー…知ってたんだ…」
『誰だかはわからないけどねー…へへ…』
悔しい――
想像はついていたけど 実際失恋だと思うと 胸が張り裂けそうだった…
辛さが顔に出ないように 冗談を透里に言ってみたんだ――
本当に 冗談のつもりだったんだ...
『実は…その彼女が透里だったりしてー★』
切ない笑顔で振舞っていた明乃に目を合わせないで 透里は“ある言葉”を口にしたんだ――
「………ごめん」
――ぇ?
何がごめんなの…?
「本当に…ごめんね…」
何があったの?
このとき…――
明乃の頭では 何がなんだか考えられない状態だった…