キミに続く道...
透里田口に告られたときには 1時間目休み――
田口が不審な態度をとっていたのは たぶん 透里に告るから緊張していたんだと思う
それでOKされて 幸せそうな笑みを浮かべていたんだ――
透里だって 最初は振るつもりだったらしい
でも「告られたら…、なんかドキドキしちゃって…。いつの間にか…好きになってた…」と――
わからなくもない
明乃だって そうゆう経験はある――
けど…
なんで透里だったの?
なんで――
透里を信じていたのに――
それに なんだか裏切られた感覚に襲われた――
怖くなった
透里にも 田口にも 会えない気がして...
明乃も明乃だ
なんであの時 本音を言わなかったんだろう…
あのとき伝えていれば あんなに辛い思いはしなかっただろう...
自分の気持ちを伝えられない
いつも相手のことばっかり最初に考えて 後で自分が損をするんだ
――私は…
――弱い人間だ…