キミに続く道...

家に帰っても 状況判断ができなかった




何がどうなって 振られたか わからなかった…

ただわかることは“田口と透里が 遠い存在になった”ということだけ...


１人で抱え込むのには 辛い問題だった







誰でもいいから 自分を救ってほしかった――




『誰か…助けて…』



涙は毀れなかった

なんでだと思う？




それはね…







まだ 自分の状況がわからなかったんだよ…――



明乃は 自分の携帯をいじっていた

みんなのアドレスとかを 見渡していたんだ




すると 明乃を救ってくれる人を発見した――














『な…棗…』


棗がいた




すぐさま 彼女に電話をかけた

今の自分を 誰かに打ち分けて 少しでも楽になりたかった…――





―――――トゥルルル…

―――――トゥルルル…





不安だったからか 呼び出し時間が長く感じた――



そして…――

「――もしもーし」



出た

少しだけ 張り詰めた気持ちが緩んだ気がした




『…棗…今いい？』












打ち明けるんだ



この辛い恋を――

この誰にも話していない本音を――





















棗…聞いて…―――