キミに続く道...
給食の配ぜんをしていた明乃
今日のメインディッシュは…“さばのミソ煮”だ
おぼんに乗っけられると 笑みがこぼれてしまう
明乃の好物だから 胸をおどらせていた
“早く給食食べたいなー”
そんな言葉が頭に浮かんでいた
次の瞬間までは――
「明乃…」
振り返ると 何かに思いつめた表情をした棗
『なに?』
「ちょっと来て…」
明乃は おぼんを机において 教室を出た
そして ゆっくり棗の口が開いた
まさか…あんなことが言われるなんて――
思わなかったよ――