キミに続く道...
「あのね…田口が…」
――…っ
「“佐藤が無視するなら、俺もそうするから”って…」
何を言われているか わからなかった
なんでそんなことになったのか――
『ぇ…何それ…』
「…」
抑えられない思いが 一気に込み上げてきて...
やっと自分の今の状況に気づいた
“私 は 本 当 に 田 口 に 振 ら れ た ん だ”
『そ…そんなぁ…』
ぼろぼろと涙となって流れ出してくるものを 制御できなかった
“なんでそうなるの…?”
それだけが頭の中を 駆け回っていた
口を手で覆って 鼻をすすって きっと 周りからは“変なの…”って思われていたよ
すれ違う人の視線が 覚めていたからね...
けどね…
それぐらい辛かったんだ
『田口ぃ…なんでなのぉ…』
もう ダメだって思ったよ
このとき キミに続く道の真ん中で 明乃は座り込んでしまった――