キミに続く道...













―――…過去をさかのぼり 3ヶ月





「ん?この曲ミスチルか?」



給食中に 隣だった田口が発した言葉に 明乃は目をギョッとさせた




『ぇっ!わかるの!?』


「ぁあ、あんまり知らないけど…この曲、いい曲だよなー」



その曲は 明乃が大好きな“Tomorrow never knows”だった…







“感激”とでも言うのか…?




この学年に 自分以外の人がミスチルを褒めてくれるなんて…




言葉に出来ないくらい 嬉しかった…


自分の大好きなミスチルを認めてもらえた気がした



何より 自分以外の人と ミスチルのことを語れることが嬉しかったんだ





その後も ミスチルのことをいっぱい話して いっぱい笑ったんだ






自分の好きな曲を言い合ったり…


お互いのCDを貸し合ったりして…
毎日 ミスチルの話題で盛り上がったんだ







そして…私は田口のことを―――好きになった…


いつの間にか 知らないうちに胸に鼓動を感じるようになって 毎日会いたくて 毎日笑いあいたくて…








心から“好き”と思うようになったんだ…
















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