キミに続く道...
☆
『田口っ、知ってる!?ミスチル新曲出すんだって!!!』
中3になった明乃は 少し髪の毛が伸びて 少し身長も伸びた
「知ってるー!テレビでやってた」
『なぁんだ…、知ってたのね』
田口とはもとの関係に戻れて 相変わらずしょうもない会話で笑いあっている
だけど不思議と 田口に片思いしていたころより 今のほうが自分の素をだせるからか 楽しくて仕方ない
時計の時刻は 間もなく部活の時間をさそうとしている
『じゃ、うちは部活行くんで★バイバーイ』
足取りを軽くし 校庭に駆け出す
すると 明乃の前に立ちはだかる1人の男子が――
「佐藤…あのさ……、俺な…、…お前のことが……」