Dear...
そして。


…ギュッ


擬態語なんて、漫画の世界の話だとばかり思っていたのに、本当にそういう音がしたようだった。


「せ…せんせ…??」


抱き締められて、まだ慣れていない私は慌てふためいた。けれど、逃れようとはしない。逆に、体をねじり、彼と向き合う。


「好きだよ。」


「ぇ…」


「君が隣りにいるだけですごく幸せだし、できればこのまま離したくない…。」
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