Dear...
「今日、家に携帯忘れて来たんだよな…。」
アドレスを聞くつもりで携帯を取り出した私は、どうしていいか分からなくなり、彼の言葉を待った。
―――遠回しに、拒否されてるってことはないよね?
そう思い始めると、不安でいっぱいになってくる。
どうして、好きな人の仕種や言葉には、こんなにも過敏になってしまうのだろう。
「自分のはちゃんと覚えてないから…そうだな…この紙に、アドレス書いてくれない?」
「あ、はい!」
「じゃあ、講師室に用あるから、悪いけど講師室の前まで持って来てくれるかな?ごめんね。」
渡された紙は、授業で使ったものだった。階段を降りて行く彼に向かい、
「すぐ持っていきます!!」
と言うと、振り返り様にニコリと笑った。
そうしてやっと、紙を持つ手が震えていた事に気付いた。
アドレスを聞くつもりで携帯を取り出した私は、どうしていいか分からなくなり、彼の言葉を待った。
―――遠回しに、拒否されてるってことはないよね?
そう思い始めると、不安でいっぱいになってくる。
どうして、好きな人の仕種や言葉には、こんなにも過敏になってしまうのだろう。
「自分のはちゃんと覚えてないから…そうだな…この紙に、アドレス書いてくれない?」
「あ、はい!」
「じゃあ、講師室に用あるから、悪いけど講師室の前まで持って来てくれるかな?ごめんね。」
渡された紙は、授業で使ったものだった。階段を降りて行く彼に向かい、
「すぐ持っていきます!!」
と言うと、振り返り様にニコリと笑った。
そうしてやっと、紙を持つ手が震えていた事に気付いた。