Dear...
「上手くいった?」


そう友達に尋ねられ、事細かに何があったか話した。相槌を打ちながら聞いていた彼女は、話し終えたタイミングを見計らって、


「じゃあ後は、どのくらい頑張るかだね。まぁ…私から見たら、いい感じだと思うよ。向こうも、あまりメールとかするような人じゃないのに、アド教えてくれたんだし…やっぱり、脈ありじゃないかなー?」


と、言った。

脈あり、なのだろうか。

彼女から見てそう感じるのならば、本当にそうなんじゃないかと思えて来る。


「進展したら教えてよね。」

「あ、うん。今日、ありがとうね。久々に色んな話し聞いてもらえただけじゃなく、協力までしてもらっちゃって…。」

「まぁね。」


二人でゆっくりと出口へと歩きながら、会話は続く。

予備校を出ると、外の喧騒がやけに響く。
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