Dear...
「返事、君が…自分のアドレスを消して良いとか言うから、メールで返せなくて…。悩んでた。」
あまり働かなくなった頭の中には、彼の言葉だけが届く。
大学を出た所で彼に会わなければ、ただ静かな夜になっていたはず。
何が起こるか分からないな…と、今更だけどふと思った。
「でも、返事出来ないでいたのは、そのせいじゃない。…電話が苦手で…直接しか伝えられないと思ったんだ。ごめんな。」
「えっ…」
「あ、いや!違う…!そういう“ごめん”じゃなくて…っ。」
そこに反応したわけではないのだが、慌て方が必死なので小さく笑ってしまった。
本当は、先生が、どうにかして返事しようとしていた事に驚いただけだったのだ。
あまり働かなくなった頭の中には、彼の言葉だけが届く。
大学を出た所で彼に会わなければ、ただ静かな夜になっていたはず。
何が起こるか分からないな…と、今更だけどふと思った。
「でも、返事出来ないでいたのは、そのせいじゃない。…電話が苦手で…直接しか伝えられないと思ったんだ。ごめんな。」
「えっ…」
「あ、いや!違う…!そういう“ごめん”じゃなくて…っ。」
そこに反応したわけではないのだが、慌て方が必死なので小さく笑ってしまった。
本当は、先生が、どうにかして返事しようとしていた事に驚いただけだったのだ。