Dear...

止まる呼吸。

伝わって来るのは、私に負けないくらい速い鼓動と、

私よりも高い体温。



「せん…せっ…?」


「今度は、僕が言う番だから。」



そうして先生が言った言葉を、私はこの先もずっと、忘れる事などできないだろう。



「僕も、君の事が好きだよ。
君が僕を好きになるよりも先に…もう君しか見えなくなってたんだ。」



涙が頬を伝ったのは、
嬉し過ぎたからで。
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