Dear...
そんな事をたまに考えつつ、最初はただ話を聞くだけだったが、生徒と付き合う事について色々言うもんだから、


「後悔してるんですか?」


と言ってみた。



結果、怒られた。



「何言ってるんだ。
そんなわけないだろう?!」


その後、何だか悲しそうな顔になったから、慌てて謝り、

「すごく好きだと、ちょっとした事ですぐに不安になっちゃうんです…。」


赤くなる顔を彼から背けながら、そう告げた。


すると、やはり彼も、慌てたように私に謝って来た。

悪いのは私の方だった気もするのだけど、焦る姿が可愛くて、吹き出してしまった。
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